【創価大学駅伝メンバー2024】特筆すべき“3人のゲームチェンジャー” 出雲駅伝の優勝候補筆頭か

戦力分析2024

各大学が夏合宿にさしかかった8月。各大学が三大駅伝の距離に対応しうる足作りを行い、10月以降の出雲駅伝、全日本大学駅伝、そして箱根駅伝と続く駅伝シーズンに力を蓄える時期だ。

この記事では、スティーブン・ムチーニ、吉田響と他大学がうらやむランナーを抱える創価大学のランナー別10000m持ちタイムを記載。その数字をもとに分析・展望を行う。

関連記事⇒【國學院大学駅伝メンバー2024】10000m持ちタイムはTOP級 戦力充実で箱根Vも視野に

関連記事⇒【ホクレンディスタンス2024 深川大会結果】創価大・吉田響が“バケモン”の走りでPB約20秒更新!

創価大学駅伝メンバー2024 10000m持ちタイム

※2024年7月終了時点

学年 選手名(出身高校) 自己ベスト記録
2年 スティーブン・ムチーニ(ミクユニ) 27.41.52
4年 吉田  響(東海大翔洋) 28.12.01
2年 小池 莉希(佐久長聖) 28.26.33
3年 石丸 惇那(出水中央) 28.27.87
4年 藤ノ木 丈(十日町) 28.31.13
4年 小暮 栄輝(樹徳) 28.32.28
4年 吉田  凌(学法石川) 28.36.30
2年 織橋  巧(中京) 28.41.25
2年 齊藤  大空(利府) 28.45.97
3年 野沢 悠真(利府) 28.47.63
3年 黒木 陽向(九州学院) 28.52.26
3年 山下  蓮(鎮西学院) 28.56.93
1年 ソロモン・ムトゥク(キャングマ) 29.03.64
4年 濱口 直人(相洋) 29.06.15
4年 若狭凛太郎(遊学館) 29.11.27
3年 竹田康之助(東海大札幌) 29.19.27
2年 川上 翔太(市立船橋) 29.20.28

留学生のスティーブン・ムチーニが絶対的エース

チーム内の1万m持ち時計ランキング1位はスティーブン・ムチーニ。1年時から箱根駅伝2区を任されると、今年はすでに2度の27分40秒台をマーク。単純計算では駒澤大学の篠原倖太朗級と言えるランナーだ。

創価大学の歴代留学生を見ると、三大駅伝もエース区間の起用は濃厚と見る。ムソニ・ムイル、フィリップ・ムルワはいずれも箱根駅伝2区起用。出雲駅伝は3区、全日本大学駅伝は7区のエントリーになるはずだ。野球で言う“不動の4番”が決まっているチームは強い。

日本人エース2人もゲームチェンジャー級

日本人に目を向けると、まず浮上するのが昨年の出雲・全日本大学駅伝で区間賞獲得の吉田響。今年は社会人に交じって出場した函館ハーフで1時間1分45秒、ホクレンディスタンス2024・深川大会の5000mは13分39秒94。距離やトラック・ロード問わず充実ぶりが目立っている。単独走と暑さに強いのが最大の特徴。速さ以上に“強さ”を感じる世代屈指のランナーだ。

小池莉希も今シーズン急成長のひとり。3名による争いとなった学生個人選手権男子5000mをぶっちぎりで制すると、ホクレンディスタンス2024・士別大会10000mはこちらも途中から先頭をひた走る展開に持ち込み、最後は交わされながら28分26秒33。単にトラックでタイムを縮めるだけではない、その先のロードを見据えた単独走強化をテーマにしたような走りには感銘を受けた。この選手はもっと強くなる。

2・3年生世代も“覚醒間近”

強力な世代に挟まれた形の3年生世代も負けていない。まだ三大駅伝で目立った活躍や主力区間の起用こそ多くないが、7月のホクレンディスタンスでは石丸惇那がPB更新。第97回箱根駅伝の往路優勝を経て入学した、歴代の創価大学における“最強世代”と呼べるラインナップがようやく覚醒の時を迎えようとしている。

だが、まだ足りない。ハーフマラソンで1時間1分46秒を持つ野沢悠真や箱根駅伝6区区間3位の川上翔太、全日本大学駅伝1区区間4位の織橋巧。すでに実績を持つこれらの選手が準エース級に到達することでより大きなタイトル獲得は現実味を帯びる。個人的に、今シーズンの創価大学は出雲駅伝の優勝候補筆頭。その確率をさらに上げるべく、夏合宿を経ての進化に期待したい。

タイトルとURLをコピーしました