【パリ五輪 マラソン男子】日程・日本時間・放送・コース・優勝候補 「小山・赤崎・大迫がキプチョゲに挑む」

パリ五輪

長きにわたる熱戦もいよいよフィナーレが迫っていたパリオリンピック。日本勢の金メダルラッシュに沸くなか、日本時間10日15:00にはマラソン男子が行われる。

この記事では、世界に挑む日本人選手3名(小山直城・赤崎暁・大迫傑)と各国の優勝候補ランナーを紹介。歴史ある競技を展望する。

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パリオリンピック2024男子マラソン 主な出場選手

選手名(国名) 自己ベスト マラソン実績
バシル・アブディ(ベルギー) 2時間3分36秒 東京オリンピック3位
赤崎 暁(九電工) 2時間9分01秒 MGC2023 2位
ケネニサ・ベケレ(エチオピア) 2時間1分41秒 ベルリンマラソン2019優勝
エリウド・キプチョゲ(ケニア) 2時間1分9秒 東京オリンピック優勝
ビクター・キプランガト(ウガンダ) 2時間5分9秒 ブタペスト世界陸上優勝
ベンソン・キプルト(ケニア) 2時間2分16秒 東京マラソン2024優勝
小山 直城(Honda) 2時間6分33秒 MGC2023優勝
アブディ・ナゲーエ(オランダ) 2時間4分45秒 東京オリンピック2位
大迫 傑(Nike) 2時間5分29秒 東京オリンピック6位
タミラト・トラ(エチオピア) 2時間3分39秒 オレゴン世界陸上優勝

絶対王者・キプチョゲが3連覇に挑む

過去2大会の五輪を制した“絶対王者”エリウド・キプチョゲ(ケニア)。もはや敵なしの超人が五輪マラソン種目3連覇に挑む。今年3月に参戦した東京マラソンはまさかの失速。「途中で何か異変が起きた」とのことだったが、世界記録を上回る超ハイペースにペースメーカーが全員脱落という異例のレース展開も影響したのだろうか。

それでも非公認ながら、フルマラソンで2時間切りの記録を地球上唯一成し遂げた“超人”の仕上がりに抜かりはない。このマラソン界のスーパースターを中心にレースは展開されるはずだ。

世界陸上覇者が打倒キプチョゲの有力候補

直近の世界陸上覇者も虎視眈々。マラソン競技においてブタペスト世界陸上2023を制したビクター・キプランガト(ウガンダ)、オレゴン世界陸上2022を制したタミラト・トラ(エチオピア)がその人物だ。特に30度を超える酷暑で行われたブタペスト大会を制したキプランガトは暑さへの適性を証明。アスリートですら熱中症に見舞われる厳しい暑さのパリはむしろ良い方向に働くか。

42歳の“リビング・レジェンド”も参戦

日本人にはなじみの深い東京マラソン2024ウイナーのベンソン・キプルト(ケニア)、東京五輪の銀・銅をそれぞれ獲得したアブディ・ナゲーエ(オランダ)、バシル・アブディ(ベルギー)もメダル奪取をうかがうなか、注目はかつて10000mでオリンピック連覇、世界陸上4連覇と無敵を誇ったケネニサ・ベケレ(エチオピア)。御年42歳で大舞台に挑む“リビング・レジェンド”だ。世界が待ちわびたキプチョゲとの直接対決。パリの地で常識を超えるパフォーマンスを期待したくなる。

2大会連続の入賞を目指す日本勢

日本勢はマラソングランドチャンピオンシップの上位3名が揃って選出。実績では東京五輪6位の大迫傑(Nike)が頭ひとつ抜けている印象も、昨年は前田和摩とともに“東農大旋風”を巻き起こした東農大出身の小山直城(Honda)、ホクレンディスタンス2023に参戦し、5000mで三浦龍司を下したスピードランナー・赤崎暁(九電工)も上位進出を狙う。メダル圏内は簡単ではないと思うが、良い意味で予想を裏切る快走に期待したい。

五輪史上最難関コースがランナーを襲う

“五輪史上最難関コース”の異名をとる今回の舞台。パリ市庁舎前をスタートしてオペラ座、ルーブル美術館、コンコルド広場とフランスの名所を通過。ベルサイユ宮殿で折り返し、エッフェル塔を通りアンバリッド(廃兵院)前にゴールする。

ポイントは28kmすぎの上り坂。最大勾配はなんと13.5%、例えるなら箱根駅伝5区の山登りのような急坂がランナーの足に疲労を蓄積させる。そこで体力を使ってしまうと、今度は下り坂でダメ押しを食らうコース設計。ここでリズムを崩してしまうと立て直しは困難だ。

パリオリンピック・マラソン男子は日本時間10日(土)にTBS系列、BS-TBS、TVerで放送・ライブ配信予定。スタート時間は15:00予定だ。

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