いよいよ開幕を迎えた高校総体(インターハイ)2024。
連日の猛暑と照り付ける日差しがランナーを容赦なく襲うなか、躍動したのはU20二冠王者にして高校NO.1ランナーの呼び声が濵口大和(3年・佐久長聖)だった。この記事では、レース動画とともに濵口大和らが登場した男子1500mを振り返る。
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高校総体(インターハイ)2024陸上 男子1500m結果リザルト
ただひとり“勝ちにいった”濵口大和
【インターハイ男子1500m決勝結果】
1⃣フェリックス・ムティアニ(2年・山梨学院) 3'40"66
2⃣濵口 大和(3年・佐久長聖) 3'43"58
3⃣佐々木 哲(3年・佐久長聖) 3'46"67
4⃣本田 桜二郎(2年・大牟田) 3'46"98
5⃣水野 颯也(3年・津島東) 3'48"23U20二冠・濵口大和が高校歴代5位のタイムで日本人トップ
— キテタボーイズ@駅伝なう (@ekiden_now) July 29, 2024
スタートから飛び出したのはフェリックス・ムティアニ(2年・山梨学院)。普通に走ればまず敵わない相手に対し、ほとんどのランナーが白旗を上げる現状。そう、濵口大和を除いては……。
先行逃げ切りを狙うフェリックス・ムティアニの背後にピタリを付くと、ラスト1周の鐘が鳴ってもなお僅差。さすがに最後はきつくなったが、3分43秒58は高校歴代5位のタイム。盤石の日本人トップ確保だ。
U20日本選手権二冠はレース運びの上手さが光ったが、今回は留学生ランナーに真っ向勝負。野性味あふれる走りに「こんな引き出しもあったのか……」と驚かされてしまった。型にハマらないスタイルも世界で戦う上では重要となる。何度も挑んで何度も負けたとしても、最後に必ず勝つ日は来る。
本田桜二郎は中距離のスターになれる逸材
本田桜二郎(2年・大牟田)は留学生ランナーのみならず、1学年上の先輩たちに交じって4位。世代上位のランナーである佐々木哲(3年・佐久長聖)と僅差は大健闘と言える。U20日本選手権・3000mは濵口・佐々木に次ぐ3位。同じ結果が繰り返されてしまったわけだが、当時より確実に差は縮まっている。まだ焦る必要なんかない。
どのランナーがどの大学に進路を決めるのか、気の早い駅伝ファンは男子5000mに視線を送ることだろう。予選は30日18:00~、決勝は31日19:00号砲。未来の箱根スターの白熱バトルが待ちきれない。