風と湿気がまとわりつく厳しい気象コンディションで行われたホクレンディスタンス2024・深川大会。
もだえるような走りでどれだけ我慢できるかがPB更新の分かれ目に。それでも自己ベストよりタイムを落とすのが仕方ない状況で、ひとり別次元の走りを見せたのが吉田響(4年・創価大)だ。
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ホクレンディスタンス2024 深川大会結果
創価大学・吉田響の“強さ”
【ホクレンディスタンス深川大会の主な大学生PB】
5000m
ブライアン・キピエゴ(2年・山梨学院大)13:30.88↗️13:22.58
吉田 響(4年・創価大)13:59.44↗️13:39.94(-20秒)気象コンディションを考えると吉田響が異次元の走りすぎる
— キテタボーイズ@駅伝なう (@ekiden_now) July 17, 2024
「PB更新は間違いないだろうな」と感じていたが、想像をはるかに超える、他のランナーを絶望させるような走り。ガンガン突っ込んで耐えるとか、集団で足を溜めてロングスパートとか、そんなレースプランはいらない。ただ気持ちよく走れば誰もついてこれないだろう……良い意味で「無の境地」に映った。
かけっこを始めたばかりの子供のような独特なフォーム。それでいてスピードは十分、大きくバテることもない。実績に乏しかったトラックでこのパフォーマンスとなれば、暑い季節のロードでは現役学生最強クラスと断言できる。
ブライアン・キピエゴも留学生トップクラス
もうひとり、5000mのPBを一気に更新したのがブライアン・キピエゴ(2年・山梨学院大)。
山梨学院大はジェームズ・ムトゥクが10000m27分20秒台。一体どちらを箱根駅伝予選会で走らせるのだろうか。日本人エースの育成が急務ではあるが、こういう大砲がいるとレースは盛り上がるしレベルアップにもつながるはずだ。まずは日本人の10000m8分台ランナーを育成したい。