【ホクレンディスタンス2024】千歳大会を展望!プレ・出雲駅伝に各大学のエース出陣(前編)

記録会

北海道を転戦し行われたホクレンディスタンスもクライマックス。

網走・士別大会では10000m27分台ランナーも含めたPB祭り。気象コンディションが厳しかった深川大会は吉田響(4年・創価大)が示したチート級の強さが目立ったが、千歳大会も各校のエースが集結。己の限界を超える戦いに挑む。

そこで今回は、7月20日(土)に開催されるホクレンディスタンス2024千歳大会を前編・後編に分けて展望。各大学のランナーにスポットをあてて紹介していきたい。

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ホクレンディスタンス2024 千歳大会スタート・エントリーリスト

■國學院大学

三潟 憲人(4年) 男子5000mE 15:00
田中 登馬(3年) 男子5000mE 15:00 ※DNS
野中 恒亨(2年) 男子5000mD 16:10
辻原 輝(2年) 男子5000mC 17:05
上原 琉翔(3年) 男子5000mC 17:05
後村 光星(2年) 男子5000mC 17:05 ※DNS

7月のトークイベントで、青山学院大学の原晋監督は「ライバルは東洋大、国学院大、そして、地力のある駒大でしょう」と語った。リップサービスも多分に入っていたかもしれないが、國學院大学の充実ぶりはその言葉に偽りなし、と思わせるものだった。

躍進の主役は辻原輝、後村光星、野中恒亨の2年生トリオ。いずれも10000m28分30秒台以内の持ちタイムがあり、有事の際にはエース区間での投入も視野に入るほどだ(後村はDNS)。

ただ、厳しい見方をすれば佐藤圭汰(3年・駒澤大)のような他大学のプランを狂わせるレベルの“クレイジー・ランナー”にはまだ届かない。國學院大では平林清澄がその領域にもっとも近いが、もしもうひとりふたり、そのレベルの選手が誕生すれば間違いなく三大駅伝のどれかは勝てる。連戦のタフなスケジュールでもPB更新に期待。

■駒澤大学

篠原 倖太朗(3年) 男子5000mA 18:40

駒澤の枠を超えた大学長距離界のエース・篠原倖太朗が出陣。レベルの高いメンバーとしのぎを削った経験は計り知れず、いわゆる“駅伝力”では彼の右に出る者はいないと思う。箱根駅伝で発動するスーパー・太田蒼生(4年・青山学院大)を止めるのは篠原しかいないのではないだろうか。

昨秋から今年にかけて、八王子ロングディスタンス→箱根駅伝→都道府県対抗駅伝→丸亀ハーフと連戦。丸亀ハーフは万全では言えない状態だったとのことだが、それでも日本人同士では頭ひとつ抜けていた。トラックシーズンの締めくくりとなるここは“負けない走り”が求められるだろう。

■城西大学

平林 樹(4年) 男子5000mB 18:00
斎藤 将也(3年) 男子5000mA 18:40

山本唯翔(現SUBARU)、野村颯斗(中国電力)ら強力な世代が抜けた城西大。斎藤・キムタイの2枚看板をもってしてもシード権争いが現実的か……そんな空気をブチ壊す覚醒をはたしたのがキャプテン・平林樹だ。

関東インカレ・10000mでは前述のキムタイとの争いをラストで制し28分03秒13をマーク。2枚看板から“3本柱”へと進化を遂げた。ホクレンディスタンスの締めくくりで斎藤ともどもPB更新でトラックシーズンを締めくくりたい。

■駿河台大

東泉 大河(3年) 男子5000mA 18:40

日本選手権にも出場し、個人として躍進を遂げた東泉大河。同レースにピークを持っていったことでのリカバリーがどうかも、大学史上もっとも輝かしい実績を持つランナーだけに上位争いはマストだろう。

■創価大学

織橋 巧(2年) 男子5000mD 16:10
吉田 凌(4年) 男子5000mD 16:10
齊藤 大空(2年) 男子5000mD 16:10
石丸 惇那(3年) 男子5000mC 17:05
小池 莉希(2年) 男子5000mB 18:00

私がもっとも今シーズン期待しているランナー・小池莉希。駆け引きのセオリーを無視したかのような、本能のままに突っ走る気風の良いレースぶりは吉居大和を思わせる。三大駅伝はすべて1区での起用もありそうだ。

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小池以外にも、2年生は好素材がズラリ。織橋巧は昨年の全日本大学駅伝も好走している実戦型で、ここは駅伝シーズンへの足がかりにしたいレースだ。

■大東文化大学

西代 雄豪(4年) 男子5000mF 14:40
西川 千青(4年) 男子5000mF 14:40
大濱 逞真(1年) 男子5000mC 17:05
小田 恭平(4年) 男子5000mC 17:05

ホクレンディスタンスで戦力底上げに成功している大東文化大。すでにレギュラーメンバー入り確定の4年生と即戦力ルーキー・大濱逞真は箱根駅伝の往路候補だ。他大のエース区間と戦うには速さはもちろんだが“強さ”が重要。個人的には西川千青にその可能性をより感じる。

明日は後編。

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