【箱根駅伝2025 創価大学の区間予想】吉田響に2区の可能性あり? 小池莉希の復調次第で往路優勝候補に

track_image1 箱根駅伝

第101回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)は1月2~3日の開催。

エントリーメンバーも発表され、いくつかサプライズがありつつ基本的には各大学とも順調な仕上がり。トークバトルでは5区平林清澄、1区ヴィクター・キムタイといったリップサービス?も飛び出しつつ、決戦の時が近づいていることを実感させた。

この記事では、箱根駅伝2025の区間予想を実施。今回は2021年の箱根駅伝2位・創価大学だ。

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箱根駅伝2025区間エントリー予想 創価大学編

エントリーメンバーのハーフマラソン持ちタイム

学年 選手名(出身高校) 自己ベスト記録
4 吉田  響(東海大翔洋) 1.01.45
3 野沢 悠真(利府) 1.01.46
4 吉田  凌(学法石川) 1.01.58
4 小暮 栄輝(樹徳) 1.02.18
3 石丸 惇那(出水中央) 1.02.31
3 黒木 陽向(九州学院) 1.03.15
2 川上 翔太(市立船橋) 1.03.23
2 小池 莉希(佐久長聖) 1.03.26
2 織橋  巧(中京) 1.03.34
1 山口 翔輝(大牟田) 1.03.40
4 若狭凛太郎(遊学館) 1.03.51
1 浦川 栞伍(開新) 1.03.55
2 齊藤  大空(利府) 1.03.58
1 石丸 修那(出水中央) 1.04.05
2 スティーブン・ムチーニ(ミクユニ)
1 齊藤  一筋(学法石川)

ここでは箱根駅伝の区間距離を考慮し、ハーフマラソンの持ちタイムを算出。吉田響、野沢悠真、吉田凌が1時間1分台と頭ひとつ抜けた持ちタイムを記録している。

特に吉田響の強さは間違いなく現役学生におけるTOP5にランクされるもの。鶴川正也とのデッドヒートは全日本大学駅伝史に残る名シーンで、果てしない根性を持つランナーだ。

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創価大学の箱根駅伝2025区間エントリー予想

1区……小暮 栄輝
2区……吉田  響
3区……スティーブン・ムチーニ
4区……野沢 悠真
5区……山口 翔輝
6区……川上 翔太
7区……小池 莉希
8区……石丸 惇那
9区……吉田  凌
10区……黒木 陽向

2区には山の神候補・吉田響を

創価大学の伝統は1区の4年生。ここは小暮栄輝の起用が濃厚だ。1区を務めた全日本大学駅伝は1位と僅差での襷リレー。つなぎの区間の意味合いも強いと思われるが、それでも区間ひと桁で駆け抜けてくれることだろう。

2区は山の神候補・吉田響を抜擢。本人の希望は5区で、1年生時の実績から山の神候補にふさわしいが、雨降りしきるなかでの5区となった昨年は寒さ対策が裏目に出た感あり。夏の函館マラソンで並み居る社会人ランナーをぶっちぎり、出雲駅伝や11月としては気温が高かった全日本大学駅伝での快走から、より暖かい気候が能力を最大限に発揮できるシチュエーションとみた。他校のエースと引っ張り合いつつ走り、ラスト3kmの上り坂で差をつける……そんなプランに期待する。

その勢いをもって臨む3区はスティーブン・ムチーニを。10000m27分台を複数そろえるポテンシャルを考えればこれまでの駅伝はまだ持ち味を発揮しきれていない印象。フィリップ・ムルワのようにスタミナに秀でた2区タイプとは言い難く、来年以降は別として吉田響がいる今シーズンは3区のスピード区間が最適解か。

6区の川上翔太は57分台突入も

4区は野沢悠真の可能性が高い。全日本大学駅伝では同学年の山川拓馬に次ぐ区間2位。ロング区間で上位に入った力は本物といって差しつかえないだろう。過去には嶋津雄大が快走をみせた区間。日本人の準エースとして先頭で襷を渡すことができるだろうか。

吉田響ではない想定の5区は1年生の山口翔輝。大抜擢かつ、大凡走の可能性があるのは百も承知だが、スティーブン・ムチーニの代役とはいえ出雲駅伝ではエース区間の3区を担当。全日本大学駅伝でも出走したように未来のエース候補として期待されている。身長160㎝と小柄ながら、がっちりした下半身は上り坂適性を感じさせるもの。仮に区間上位で来るようなら2026年以降も安泰だ。

山下りの6区は川上翔太で決まり。昨年記録した58分15秒は区間3位。山下り経験者が年を追うごとに記録を縮めるケースが目立つ区間だけに、今回は57分台突入も現実味を帯びる。

カギを握る小池莉希

問題はここから、総合優勝を狙う3強(國學院大學、駒澤大学、青山学院大学)との比較で復路の選手層の薄さは否めず、特につなぎ区間は大きく差を詰められる、もしくはあけられる可能性あり。7区がカギを握る。

その7区には小池莉希を。1年生ながら三大駅伝出場を続けた昨シーズンを経て、今年は走ればPB更新という絶好調ぶり。秋以降の期待が高まったが、出雲・全日本大学駅伝は故障で欠場。復帰戦の甲佐10マイルも不本意な結果に終わった。ただ、トラックシーズンから積極果敢にレースを引っ張ったのはロードの単独走を見据えてのことだと思うし、実戦を使われたことで調子が上向けばこの区間の救世主になり得る。

8区には石丸惇那を。こちらもPB更新が目立ったシーズンだったが、駅伝ではその力を発揮できず。持ちタイムだけ走れれば区間中位は堅いだけに、大舞台での覚醒が待たれる。

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9区は昨年同様に吉田凌を。本人もすでに9区で準備しているようだが、裏エース区間を務めるにふさわしい能力を秘めたランナーだ。今シーズンは思ったような結果を出せていないが、最終学年で主将としてチームをけん引したい。

最終10区は黒木陽向と想定。3年生の今年は三大駅伝デビューをはたし、榎木監督のなかで主力候補の位置付けか。織橋巧、斎藤大空ら2年生も虎視眈々とアンカーの座を狙う。

箱根駅伝2021の2位で一躍強豪校の仲間入りをはたした創価大学。スカウティングの質も上昇しており、現2年生世代は来年以降さらに強くなる可能性を秘めている。吉田響が在学する今シーズンは優勝の二文字が近づくチャンスの年。そのために2区吉田響という起用法でアッと言わせてほしいところだ。

キテタボーイズ

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