第102回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)は1月2~3日に行われる。
三大駅伝のフィナーレを迎えるが、今シーズンは「5強」が中心の模様。特殊な山区間など、箱根駅伝ならではの区間のマネジメントがカギとなりそうだ。
この記事では、箱根駅伝2026の区間予想を実施。今回は昨年2位の雪辱を期する駒澤大学だ。
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箱根駅伝2026区間エントリー予想 駒澤大学編
主要メンバーのハーフマラソン持ちタイム
| 学年 | 選手名(出身高校) | 自己ベスト記録 | 4 | 帰山 侑大(樹徳) | 1:00:32 | 2 | 桑田 駿介(倉敷) | 1:00:48 | 2 | 谷中 晴(帝京安積) | 1:00:57 | 4 | 伊藤 蒼唯(出雲工業) | 1:01:16 | 4 | 山川 拓馬(上伊那農業) | 1:01:25 | 3 | 村上 響(世羅) | 1:01:46 | 3 | 安原 海晴(滋賀学園) | 1:02:08 | 3 | 小山 翔也(埼玉栄) | 1:02:38 | 4 | 佐藤 圭汰(洛南) | - |
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ここでは箱根駅伝の区間距離を考慮し、ハーフマラソンの持ちタイムを算出。帰山侑大と桑田駿介、谷中晴が60分台の持ちタイム。特に「4本柱」に数えられるほどに成長した帰山の存在は大きい。
駒澤大学の箱根駅伝2026区間エントリー予想
2区……佐藤 圭汰
3区……谷中 晴
4区……桑田 駿介
5区……山川 拓馬
6区……伊藤 蒼唯
7区……菅谷 希弥
8区……安原 海晴
9区……村上 響
10区……小山 翔也
佐藤圭汰の2区抜擢は十分にあり得る
1区は昨年に続いて帰山侑大と予想。駒澤大学は歴代、この区間を中村匠吾や片西景をはじめとした上級生の主力級が務めてきた。青山学院大学や中央大学、國學院大学に対して先手を奪うオーダーを想定するなら1区は帰山が適任とみる。
2区には佐藤圭汰を抜擢。常識的に考えれば3区、もしくは7区がベストかもしれないが「エースが務める区間」と語る藤田監督の頭には佐藤の選択肢があるはず。65分台は簡単ではないかもしれないが、全日本、箱根に最初から照準を合わせていたとなれば距離を踏むトレーニングに傾倒できる。全日本大学駅伝で完敗を喫した黒田朝日と再び相まみえる。
3区は谷中晴を。抜群の安定感を誇る2年生で、特に競り合いになったときの粘りには特筆すべきものがある。接戦が予想されるこの区間で遅れをとらず、上位で襷をつなぐうえで欠かせないランナーだ。
山川&伊藤が再度の“山出陣”へ
古くは藤田敦史、直近でも鈴木芽吹、山川拓馬などチームの準エース級が起用されてきた4区。今年は桑田駿介が出陣すると予想する。出雲駅伝はまさかの失速で全日本大学駅伝ではオーダーから外れたが、上尾ハーフで復活の2位。この区間で勝負を決める算段だろう。
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5区6区の山区間は山川拓馬、伊藤蒼唯。1年生のときもこの区間を務めており、藤田監督は再度の同時起用を「チームが成長していないのでは……」と濁したが、最強コンビが卒業した青学をはじめ優勝候補の山に不安がある今年は安定のカードを切る可能性が高い。山川が70分切り、伊藤が57分切りなら他大学に3分ほどのアドバンテージをつけられる。
王座奪還へ隙はない
前半区間に主力をつぎ込む想定から、ここからは耐える区間。菅谷希弥、安原海晴で区間5番以内、全日本大学駅伝区間賞の村上響で決着をつけたいところだ。アンカーは昨年に続いて小山翔也が濃厚か。
現実的な話をすると、強い4年生が抜ける来年度は試練の年だと思う。だからこそここは区間経験者を惜しみなくつぎ込み、優勝という二文字が近づくようにリスクより計算できる上級生を往路と山区間にブチ込むという読みだ。王座奪還へ隙はない。

