【箱根駅伝2025 國學院大学の区間予想】山登りの5区エントリーは誰が最適解か? 平林・山本のWエースは前半区間での起用濃厚

road_image7 箱根駅伝

正月の風物詩・第101回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の号砲が少しずつ近づいてきた。

1月2~3日に行われる本競走をもって三大駅伝はフィナーレ。特殊区間を含む10区間での戦いとなるだけに、出雲駅伝・全日本大学駅伝のレースが良くも悪くもアテにならない部分もありそうだ。

この記事では、箱根駅伝2025の区間予想を実施。今回は大学駅伝三冠を狙う國學院大学だ。

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箱根駅伝2025区間エントリー予想 國學院大学編

主要メンバーのハーフマラソン持ちタイム

学年 選手名(出身高校) 自己ベスト記録
4 山本 歩夢(自由ヶ丘) 1:00:43
4 平林 清澄(美方) 1:01:23
3 高山 豪起(高川学園) 1:01:42
3 青木 瑠郁(健大高崎) 1:02:02
4 鶴  元太(八千代松陰) 1:02:15
3 嘉数 純平(北山) 1:02:18
2 吉田蔵之介(埼玉栄) 1:02:29
2 辻原  輝(藤沢翔陵) 1:02:37
4 中川 雄太(秋田工) 1:02:45
3 鎌田 匠馬(東海大山形) 1:02:49
3 上原 琉翔(北山) 1:03:22
2 田中 愛睦(八千代松陰) 1:03:36
2 後村 光星(仙台育英) 1:03:43
2 野中 恒亨(浜松工業) 1:04:21
3 田中 登馬(豊川)
1 飯國 新太(國學院久我山)

ここでは箱根駅伝の区間距離を考慮し、ハーフマラソンの持ちタイムを算出。山本歩夢がダントツの持ちタイムを誇り、1時間1分台もふたりとハイレベルだ。

高山・青木・上原・嘉数の3年生カルテットはすでにチームの主力級。辻原・野中の2年生世代も含め、各学年に隙のない國學院史上最強の布陣と言える。

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國學院大学の箱根駅伝2025区間エントリー予想

1区……嘉数 純平
2区……平林 清澄
3区……山本 歩夢
4区……辻原  輝
5区……青木 瑠郁
6区……後村 光星
7区……野中 恒亨
8区……上原 琉翔
9区……高山 豪起
10区……中川 雄太

2区・3区は4年生のWエースが濃厚

1区は嘉数純平と予想。1区を務めた全日本大学駅伝は区間2位と大崩れせず襷をつないだ。青山学院大学、駒澤大学といったライバル校がエース級を起用する可能性は低く、上位と15秒差以内なら2区3区で十分首位を狙える算段だ。

2区はエース・平林清澄。2023・2024年と2区を担当し、その区間順位も着実に上昇中だ。大阪マラソンを制し、出雲駅伝でアンカー対決を制した今年は凄みが増した感あり。淡々と自分のリズムを刻みつつ、2区出陣が濃厚な黒田朝日、篠原倖太朗とのつば競り合いに持ち込みたい。

3区はこちらも経験豊富な山本歩夢を。この区間は駒澤大学が佐藤圭汰、青山学院大学は太田蒼生のリマッチが予想されており、その両者からできるだけ離されないプランを実行できるのは山本しかいない。故障に苦しんだ昨年から、今年は全日本大学駅伝での6区区間賞と完全復活。ハーフマラソンの持ちタイムでは両者にも引けを取らないスピードスターだ。

5区は時期エース・青木瑠郁の抜擢も

大事な山区間へのつなぎとなる4区。ここは昨年同様に辻原輝の可能性が高い。「エースと呼ばれる存在になっても4区を走りたい」と本人が語る背景にあるのは、生まれ育った二宮の街を駆け抜ける区間だから。青山学院大学の鶴川正也が使われた際の牙城は高いが、苦しいところからの粘りが持ち味だ。

問題は5区。この区間は駒澤大学が山川拓馬、青山学院大学が若林宏樹と経験者かつ区間上位濃厚なふたりが出陣濃厚。過去には浦野雄平、伊地知賢造などチームの走力上位を起用したが、その歴史に倣えば青木瑠郁の抜擢も不思議ではないだろう。正直なところ山適性は何とも言えないが、11月のナイメーヘン15kmロードレースでは日本人歴代トップ記録となる43分21秒をマークし表彰台までわずかの4位。前述の2大学の布陣が強力である以上、青木にやってもらうしかない。

山下りの6区は後村光星。こちらも海外レースの経験があり、昨年走った区間での自分超えは現実味を帯びる。

カギを握る全日本大学駅伝未出場組

ここからが今シーズンの國學院大學の強み。裏エース区間にも挙げられる7区は出雲駅伝・全日本大学駅伝で区間賞獲得の野中恒亨、8区は出雲駅伝区間賞かつ、全日本大学駅伝で優勝のゴールテープを切った上原琉翔と予想する。青山学院大学、駒澤大学との比較でこの2区間は大きなアドバンテージ。仮に外すような走りを他大学がするようなら、2分程度の差はひっくり返るだろう。

9区には復調の期待も込めて高山豪起を。ハーフマラソンの持ちタイムはチーム内2位、長い距離の適性を持つステイヤーだ。今シーズンは思ったような結果には達していないかもしれないが、大舞台での爆走があってもおかしくない。

最終10区は三大駅伝初出場の中川雄太を抜擢と想定。夏までは蚊帳の外との印象だったが、秋にレガシーハーフマラソン、上尾ハーフマラソンでいずれも1時間2分台をマークし一躍ボーダーライン上に食い込んだ。日差しを浴びつつ、ビルに囲まれた東京を駆け抜ける10区。外さない安定感は何よりの武器だ。

出雲駅伝、全日本大学駅伝といずれも逆転勝ちで優勝を手繰り寄せた國學院大學。しかし、昨年の駒澤大学がそうだったように、全日本大学駅伝での新戦力発掘が叶わなかった点は否定できない。上尾シティハーフ、甲佐10マイルでも目立った活躍はなく、10区間トータルの戦力にはやや不安あり。個人的にカギを握るのは全日本大学駅伝未出場組だと思っている。歴史を変える挑戦、エピソード3の完結に注目したい。

キテタボーイズ

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