2025年1月2日~3日、東京大手町を発着点として行われる第101回箱根駅伝。
「東京箱根間往復大学駅伝競走」として、正月の風物詩となった国民的イベント。今年は連覇を目指す青山学院大学、出雲駅伝・全日本大学駅伝と二冠を制した国学院大学、王者復活に虎視眈々の駒澤大学を中心に栄光のタイトルに向かう。
この記事では、第101回箱根駅伝2025を特集。区間エントリー、コース、順位予想、日程、出場校、結果リザルトなどを中心にお届けする。
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第101回箱根駅伝2025 区間エントリー、コース、順位予想、日程、出場校、結果リザルトなど
コース・区間紹介
大手町をスタートし、序盤は比較的平坦。カギとなるのは新八ツ山橋と六郷橋で、特に後者から一気に振り落としがはじまる。大迫傑が4年生で出場した年や吉居大和が異次元のハイペースを刻んだ年もあれば、2021年のような1km3分30秒超えの超スローもあるように駆け引きが重要だ。
いわゆる「花の2区」。各校のエースが登場する区間で、留学生ランナーの起用も多い。このコースのポイントはなんといってもラスト3kmの通称「戸塚の壁」。ここで20~30秒近い差がつくケースもあり、平地能力のみならず一定の上り適性も重要となる。
コースを通じて平坦な箇所が中心。それゆえ10000m27分台のスピードランナーが登場するケースも多く、いわゆるゲームチェンジャーが出場する区間でもある。過去には大迫傑、中村匠吾、井上大仁、設楽悠太などマラソンで実績を残したオールスター級のメンバーが一堂に会した。近年特に重要さを増した区間だ。
山登りへのつなぎ区間となる4区。ただ近年は5区の前にこの区間で首位奪還を成し遂げた大学がそのまま往路優勝を飾るパターンが定着している。細かなアップダウンと小田原中継所までの緩やかな上り坂、さらには日差しと日陰の箇所が入り混じるように大ブレーキも大激走もある難区間と言える。
箱根駅伝名物・山登り。かつては今井正人、柏原竜二、神野大地が「山の神」として君臨した。山登りの代名詞ではあるものの、山下りの箇所もありこの地点で大きな差がつくこともある。精神力と平地力、そのふたつが備わっていないとクリア不可能な特殊区間だ。
通称「山下り」。箱根の山を猛スピードで駆け抜ける区間だ。こちらは最初に上り、途中から一気に下り、残り3kmはほぼ平坦コース。区間記録保持者の館澤亨次は前半の上りで時計を稼ぐ型破りな戦略で前人未踏の大記録を成し遂げた。
こちらは「復路の2区」。初の総合優勝を達成した東海大学は、この区間に前年箱根駅伝2区の阪口竜平を起用し勝利を手繰り寄せた。今年もエース級のランナーが登場するかもしれない。
最大の難所は遊行寺の坂。タフなコースゆえ持ちタイム以上にロードでの強さが求められる。青山学院大学はこの区間に下田裕太、塩出翔太らを起用しピクニックランに持ち込むのが定番。今年はどうなるだろうか。
復路で最長の23.1km。上級生が起用されるケースが多く、キャプテンがこの区間を任されることも少なくない。繰り上げスタートのドラマもある区間で、悲喜こもごもの瞬間が訪れる区間だ。
栄光のゴールテープを目指す最終区間。ファンの間では「寺田交差点」とも呼ばれる区間だ。ほぼフラットな区間だが日差しがきつく、耳をつんざくような歓声に冷静さを保つ精神力も求められる。1年間の結晶となるフィニッシュ地点だ。
各チームのエントリー
公式サイトに記載のこちらを参照。区間エントリーは確定後に掲載します。
レース予想・優勝候補
國學院大學、駒澤大学、青山学院大学。今シーズンの駅伝は「3強」を中心に激闘が繰り広げられた。
まず國學院大學。平林清澄・山本歩夢のWエースがチーム力を押し上げ、3年生・2年生からエース級に匹敵する選手が出現。リードを許す展開から逆転勝ちを決めたように、つなぎ区間の強みはNo.1だ。
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「No.1」というキーワードは駒澤大学のエース級にも適用される。篠原倖太朗、山川拓馬が驚異の追い上げをみせた全日本大学駅伝。少々の出遅れを取り返す個の力は圧巻だ。課題の中間層も出雲駅伝・全日本大学駅伝・上尾ハーフマラソンを通じて層に厚みが増しており、佐藤圭汰が帰ってくれば王座奪還の可能性は高くなる。個人的に1位予想の大学だ。
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王座防衛に挑むのが青山学院大学。今年の駅伝は前述の2校に後塵を拝しているが、箱根駅伝の10区間は青山学院大学の専売特許。箱根駅伝男の太田蒼生はもちろんのこと、今年の駅伝で区間賞を獲得した鶴川正也、黒田朝日は絶好調。5区若林宏樹、6区野村昭夢と山区間のアドバンテージは計り知れない。
往路優勝争いに絡む可能性があるのは3校。まず創価大学は吉田響という学生NO.1級のクライマーを擁する。個人的には平地区間で見てみたい選手だが、本人の希望は山の神になること。S.ムチーニ、野沢悠真、さらにトラックでの成長著しい小池莉希の復調が叶えば面白い。
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城西大学は斎藤将也の5区起用が濃厚。1年時に参戦した激坂王では5区の区間記録保持者・山本唯翔に1分近くの差をつける独走V。額面通りなら区間新記録の更新、さらに先団をごぼう抜きするシーンが見られそうだ。そして最後に中央大学は10000mの平均持ちタイムが出場校中1位。区間新記録祭りとなった2020年のような高速レースならそのスピードが活きるだろう。
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結果リザルト
※レース後に掲載します。