【中央大学駅伝メンバー2024】吉居・溜池のWエースに強力“スーパールーキー”加入 予選会→箱根駅伝Vも現実味帯びる

戦力分析2024

トラックシーズンが終わり、三大駅伝の距離に対応しうる足作りを行う8月。これから迎える出雲駅伝、全日本大学駅伝、そして箱根駅伝と続くロードレースに向けたスタミナ強化を図る時期だ。

この記事では、春~夏にかけて躍進を遂げた中央大学のランナー別10000m持ちタイムを記載。その数字をもとに分析・展望を行う。

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中央大学駅伝メンバー2024 10000m持ちタイム

※2024年7月終了時点

学年 選手名(出身高校) 自己ベスト記録
3 溜池 一太(洛南) 27.52.38
3 吉居 駿恭(仙台育英) 28.06.27
4 阿部 陽樹(西京) 28.26.58
4 園木 大斗(開新) 28.29.78
2 本間 颯(埼玉栄) 28.33.76
1 並川 颯太(洛南) 28.34.36
1 岡田 開成(洛南) 28.38.30
3 伊東 夢翔(國學院久我山) 28.38.62
2 藤田 大智(西脇工業) 28.39.90
3 白川 陽大(大塚) 28.45.07
2 柴田 大地(洛南) 28.47.69
4 山平 怜生(仙台育英) 28.51.87
1 佐藤 大介(埼玉栄) 28.53.06
3 吉中 祐太(豊浦) 28.55.93
4 浦田 優斗(國學院久我山) 28.57.05
2 鈴木耕太郎(國學院久我山) 29.04.42
4 山口 大輔(藤沢翔陵) 29.10.53
3 佐藤 宏亮(秋田工業) 29.11.08
2 佐藤 蓮(仙台育英) 29.12.07
4 東海林宏一(山形南) 29.15.41
4 中野 倫希(豊川) 29.15.67
4 佐野 拓実(洛南) 29.17.39
2 山﨑 草太(西京) 29.46.48

3年生の強力2枚看板がチームの主力

チーム内の1万m持ち時計ランキング1位は溜池一太1年時から箱根駅伝1区スターターを任されたスピードランナーだ。今年のホクレンディスタンスで27分台ランナーの仲間入りをはたし、一躍エース級に浮上。終盤でもしっかり粘れる点が大きな進化と言える。

もうひとりのエースが吉居駿恭だ。チームが地獄を味わった第100回箱根駅伝において、7区区間賞とその実力をいかんなく発揮。数少ない希望の星として新チームへの光を見出した。トラックシーズンは5000mで13分24秒06をマーク。圧倒的なラストスパートで自己ベストに迫った。兄・吉居大和と同じ箱根駅伝2区での出番も期待される。

スーパールーキー・岡田開成は主要区間の起用濃厚

トラックシーズンで明るい話題となったのが岡田開成関東インカレ5000mでいきなり6位入賞をはたすと、ホクレンディスタンスでさらに躍動。外国人選手についていく積極的なレース運びで、13分36秒91の好タイムだ。トラックシーズンの締めくくりとなった「Summer Night Run Festival in CHUO(中大記録会)」3000mは7分55秒41の中大記録更新&U20歴代4位の好タイム。ハーフマラソンの距離は未知数も、全日本大学駅伝の前半区間なら区間上位争いは間違いないだろう。

同じ1年生では並川颯太が28分34秒36と岡田を上回る1万mの持ちタイム。佐藤大介も28分台を出しており、男鹿駅伝では初の大学駅伝にもかかわらず区間賞を獲得。1年生3人が三大駅伝デビューを飾る可能性も十分だ。

優勝のカギを握る2年生世代

1年時は目立った活躍がなかった現2年生も元気いっぱい。その筆頭格は日本選手権・3000m障害2位の柴田大地と、その柴田に「僕らの代、多分本間颯知らない人いないと思うんで」と言わしめる本間颯だろう。アメリカ合宿も共にしたチームメイトであり、ライバル。“切磋琢磨”という言葉がこのふたりにはよく似合う。

現時点の持ちタイムから、三大駅伝は準エース区間の起用が望まれる。だが、このふたりが夏合宿を経てグングン成長し、エース級の働きを箱根駅伝予選会・全日本大学駅伝で達成できれば箱根駅伝の優勝は夢物語ではなくなると思っている。予選会がある今年はトラックシーズンからロードへの移行が早まる分、ハーフの距離に耐えうる強靭な足作りができるはず。大手町のゴールテープを真っ先に切るダークホースとなる中央大学、最大のキーマンは2年生世代のWエースだ。

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