開幕を間近に控えるパリ五輪2024。
大学駅伝ファンとしても気になる一大イベント、箱根路を駆け抜けたランナーたちが世界に挑む姿はなんとしても目に焼き付けておきたいところだ。
そこで今回は、パリ五輪の男子中長距離種目の競技日程のスケジュールと展望をお伝えする。
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パリ五輪 中長距離の陸上競技日程
男子10000m(太田智樹・葛西潤)日本時間8月3日 4:20~
太田 智樹(トヨタ自動車)27’12″53
葛西 潤(旭化成)27’17″46
早稲田大学時代からすでに27分台に突入していた太田智樹。当時は速さに対して強さが伴っていなかった印象も、社会人を経て眠っていたポテンシャルが一気に花開いた。トラック・ロードを合わせた総合力では現役日本人最強だと私は思っている。
10000m初出場の #葛西潤「楽しみながら恩返しの走りをしたい」目指すは8位入賞/#パリ五輪
「選手団のみなさんがはじめましてばかりなので、ちょっと緊張しています」と初々しく話す
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— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) July 22, 2024
葛西潤もまた、創価大学時代から将来を嘱望されたひとり。箱根駅伝7区で区間賞を獲得すると、相澤晃をはじめ日本トップクラスがひしめく旭化成でメキメキを頭角を現した。10000m代表の大本命・田澤廉を捲っての代表権獲得はビッグ・サプライズだ。
この種目の参加標準記録は27:00:00。標準記録突破はならずワールドランキングでの選出とあって、アフリカ勢と互角に戦うことは現時点ではほぼ不可能だろう。ひとつでも上の着順を目指し、世界基準のハイペースを日本に持ち帰ってほしい。
男子3000m障害物(三浦龍司・青木涼真)日本時間8月6日 2:04~
三浦 龍司(SUBARU)8’09″91
青木 涼真(Honda)8’20″09
日本ではもはや敵なし、主戦場を世界に移しつつある三浦龍司が2大会連続の代表。東京五輪では日本人初となる7位入賞をはたし、自慢のラストスパートが世界にも通用することを示した。額面通りなら決勝進出は堅いだろう。
青木涼真も2大会連続のオリンピック参戦。日本人2選手による決勝進出の偉業を目指し、粘り強いレースに期待したい。
なお、決勝は8月8日、日本時間4:40スタート予定だ。
男子マラソン(小山直城・赤﨑暁・大迫傑)日本時間8月10日 15:00~
小山 直城(Honda)2:06:33
赤﨑 暁(九電工)2:09:01
大迫 傑(Nike)2:05:29
土砂降りのなか行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MCG)2023。言い訳無用の一発勝負を制したのは伏兵・小山直城だった。舞台は違えど、東京農業大学の後輩・前田和摩と並んで“東濃大旋風”を巻き起こす快走。2位に入った拓殖大学出身・赤﨑暁は大迫傑の追撃をしのぎきった終盤の粘りが持ち味だ。
名前が挙がった大迫傑は東京五輪に続く代表選出。6位入賞の前回大会を超える結果に注目が集まる。
※その他競技については日本陸連公式ページのタイムテーブルをご参照ください。