7月20日(土)千歳大会でフィナーレを迎えるホクレンディスタンス2024。
今回は、同大会の展望・後編をお伝えする。中央大学や早稲田大学をはじめ、三大駅伝の上位進出も視野に入れる大学勢の有力選手を中心にスポットを当てていきたい。
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■中央大学
七枝 直(1年) 男子5000mF 14:40
鈴木 耕太郎(2年) 男子5000mE 15:00
柴田 大地(2年) 男子5000mD 16:10
浦田 優斗(4年) 男子5000mD 16:10
吉中 祐太(3年) 男子5000mC 17:05
本間 颯(2年) 男子5000mC 17:05
岡田 開成(1年) 男子5000mB 18:00
溜池 一太(3年) 男子5000mA 18:40
「トラックシーズンのMVPは?」そんな問いかけに対して答えがあるとすれば、特定のランナーではなく箱根駅伝で辛酸をなめた「中央大学」と答えるのがベスト・アンサーなのではないだろうか。
1年生の岡田開成が5000m13分34秒09で口火を切ると、6月の日本選手権・3000m障害は柴田大地が学生歴代2位の8分24秒68をマーク。溜池一太はホクレンディスタンス・網走大会で10000m27分台の仲間入りと、“反撃の中大”を存分にアピールしている。本レースと今月末の中大記録会を一応のひと区切りとし、夏合宿へ。中央大学の未来は明るい。
■東海大学
五十嵐 喬信(4年) 男子5000mE 15:00
草刈 恭弓(3年) 男子5000mE 15:00
東海大学の現実的な目標は全日本大学駅伝・箱根駅伝ともにシード権獲得だろう。そのためには中間層の底上げが必須。2人の上級生にはタイムもそうだが他大学のランナーに競り勝つ“勝負強さ”を発揮してもらいたいところだ。
■東京国際大学
冨永 昌輝(4年) 男子5000mF 14:40
菅野 裕二郎(3年) 男子5000mF 14:40
小柴 裕士郎(1年) 男子5000mF 14:40
木村 海斗(4年) 男子5000mE 15:00
佐藤 榛紀(4年) 男子5000mD 16:10 ※DNS
アモス・ベット(2年) 男子5000mB 18:00
出雲駅伝制覇の瞬間に立ち会った4年生世代+額面通りなら学生最強ランナーのリチャード・エティーリ。東京国際大学は“旋風”を巻き起こす可能性を秘めている。
その当時の優勝メンバーだった佐藤榛紀のDNSは残念だが、新戦力の小柴裕士郎は10000mで28分台目前。伊藤達彦、丹所健に続く日本人エースの系譜を継ぐ候補の覚醒に期待したい。
■日本体育大学
分須 尊紀(4年) 男子5000mE 15:00
平島 龍斗(3年) 男子5000mE 15:00
富永 椋太(4年) 男子5000mC 17:05
こちらも全日本大学駅伝・箱根駅伝でのシード権獲得を目指す日本体育大学。分須尊紀はチームの主軸として背中を預けられる存在になりつつある。ボーダーラインから頭ひとつ抜けるために「分須は強い」という印象を残すことが大事。ここは勝ち切りたいレースだ。
■法政大学
野田 晶斗(4年) 男子5000mC 17:05
鎌田航生や内田隼太、松永伶といったエース級は別として、記録を凌駕するロードの強さこそ法政大学の特徴。野田晶斗もPB更新が叶えば理想だが、夏の暑さによる下げ幅をいかに抑えられるかかカギとなる。
■早稲田大学
間瀬田 純平(3年) 男子5000mE 15:00
石塚 陽士(4年) 男子5000mB 18:00
伊藤 大志(4年) 男子5000mA 18:40
山口 智規(3年) 男子5000mA 18:40
推薦枠の関係もあると思うが、トップ層と中間層の差が激しい早稲田大学。今回はチームのトップ層に位置するメンバーが揃った。
5000mは伊藤大志、10000mは石塚陽士、ハーフマラソンは山口智規と区分けがはっきり。だからこそ待たれるのは間瀬田純平の“もう一段階上”へのランクアップだ。今年2月の唐津10マイルは東京五輪マラソン代表の中村匠吾(富士通)を上回る2位。昨年の全日本大学駅伝も1区2位とロードの強さは折り紙つきで、トラックでも進化した姿を見せつけてほしい。