【箱根駅伝2025 青山学院大学の区間予想】往路エントリー4区間はほぼ確定か “山の青学”活かし連覇達成へ

road_image2 箱根駅伝

1月2~3日に行われる一大イベント・第101回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)

2024年は青山学院大学が圧勝を飾った三大駅伝のフィナーレは、選手のみならず大学駅伝ファンにとっても総決算。ひと時も目が離せない戦いとなりそうだ。

この記事では、箱根駅伝2025の区間予想を実施。まずは第100回箱根駅伝を制した青山学院大学だ。

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箱根駅伝2025区間エントリー予想 青山学院大学編

主要メンバーのハーフマラソン持ちタイム

学年 選手名(出身高校) 自己ベスト記録
4 若林 宏樹(洛南) 1:01:25
3 黒田 朝日(玉野光南) 1:01:39
3 塩出 翔太(世羅) 1:01:54
4 太田 蒼生(大牟田) 1:02:30
4 田中 悠登(敦賀気比) 1:02:33
2 鳥井 健太(大阪清風) 1:02:35
3 宇田川瞬矢(東農大三) 1:02:37
4 鶴川 正也(九州学院) 1:02:44
4 白石 光星(東北) 1:02:52
1 安島 莉玖(大垣日大) 1:02:55
2 平松 享祐(中部大一) 1:02:57
3 荒巻 朋煕(大牟田) 1:03:11
1 小河原 陽琉(八千代松陰) 1:03:21
1 黒田 然(玉野光南) 1:03:47
4 野村 昭夢(鹿児島城西)
1 折田 壮太(須磨学園)

ここでは箱根駅伝の区間距離を考慮し、ハーフマラソンの持ちタイムを算出。1時間1分台が3人、2分台が8人とこの距離での選手層の厚さは群を抜く。特に黒田朝日は10000m27分台、5000mも日本選手権に出場するなど距離不問のオールラウンダー。もしこれら3つの距離で競う競技があるとすれば、篠原倖太朗と黒田の2択だと私は思っている。

1年生の安島莉玖は世田谷ハーフ2024を制した逸材。他大学を見渡すと、今年の1年生は中央大学の岡田開成に駒澤大学の桑田駿介、順天堂大学の玉目陸など好素材がズラリと並ぶ。すでに全日本大学駅伝でデビュー済みの折田壮太ともども、青学の未来を担う存在だ。

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青山学院大学の箱根駅伝2025区間エントリー予想

1区……折田 壮太→荒巻 朋煕
2区……黒田 朝日
3区……太田 蒼生
4区……鶴川 正也
5区……若林 宏樹
6区……野村 昭夢
7区……安島 莉玖 
8区……白石 光星
9区……田中 悠登
10区……宇田川瞬矢

2年連続での“太田劇場”開演となるか

1区は折田壮太と予想していたが、まさかのエントリーメンバー漏れ。そこで代わりに選んだのは荒巻朋煕だ。昨年も1区を務めた経験値が大きな強み。S.レマイヤンが作り出した特殊なペースでも大負けしなかった粘りが身上で、区間賞は厳しいかもしれないが先頭が見える位置で2区へと襷をつなぐ。

2区は黒田朝日で決まりだろう。箱根駅伝2024はこの区間で鈴木芽吹、平林清澄、留学生ランナーを抑えて区間賞。戸塚の壁をスイスイ駆け上がる姿を見てしまうと、2区以外の選択肢はない。仮に1区で出遅れても、黒田なら1分程度の差であれば確実に詰めてくるはずだ。

ストップ・ザ・駒澤大学の原動力となった3区太田蒼生もまたこの区間で鉄板級か。学生の枠を超え、世界に飛び出し磨きをかける駒澤大学・佐藤圭汰はこの区間の起用が濃厚。たとえ故障明けでも上位でまとめる力を持つ怪物に相対するのは太田しかいない。2年連続での“太田劇場”開演となるか。

特殊な山区間は青学の独壇場

近年の箱根駅伝を紐解くと、4区で先頭に立った大学がそのまま押し切るケースが目立つ。山に突入する前に勝負を決めるとなると、今季MVP級の活躍を見せる鶴川正也の出番だ。出雲駅伝、全日本大学駅伝はいずれも区間賞を獲得。MARCH対抗戦2024では青学記録となる10000m27分43秒33とまさに無双状態。吉田祐也に飯田貴之、佐藤一世とこの区間に4年生を起用する傾向にある原晋監督が描くビジョンは4区鶴川とみた。

特殊な山区間は青学の独壇場。過去2度にわたって山登りを経験しいずれも区間上位の若林宏樹、昨年6区区間2位の野村昭夢が今年もエントリーされることだろう。適性はもちろんのこと、今年は平地の走力も向上。特に若林は10000m27分台と、本来なら2区を走ってもおかしくないレベルだ。

今シーズンの青山学院大学はつなぎ区間に不安

ただ、今年の青学はつなぎ区間に不安あり。例年であればピクニックランで大手町まで駆け抜けるが、今年は出雲駅伝、全日本大学駅伝と2度にわたり大ブレーキ区間が発生してしまっている。昨年8区区間賞の塩出翔太はここのところ凡走続きなのが気がかりだ。

そこで起爆剤となりうる選手が1年生の安島莉玖。5区6区で外す未来が想像できないことから、仮に7区で思うような結果が出ずとも後述する8区さえ盤石なら大きな痛手とまではならない。世田谷ハーフ優勝の勝ち切る力と、全日本大学駅伝に出場できなかったうっぷんを晴らすには最高の舞台だ。

8区には今シーズン安定した走りをみせている白石光星。9区田中悠登、10区宇田川瞬矢と箱根駅伝出場経験がある上級生ふたりを並べることで逃げ切りを図る。

例年との比較でエースの力が抜けているが、その代償として最大の強みだったつなぎ区間に脆さを覗かせる今年の青山学院大学。最悪のリスクを想定するなら3本柱(黒田、太田、鶴川)のうちひとりを復路に回す可能性もゼロではないだろう。アンカー決着もあり得る戦国駅伝。その戦いにいざ、連覇をかけた王者が参戦する。

キテタボーイズ

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