【日体大記録会2024結果リザルト】早稲田大学・山口智規が27分台ランナーの仲間入り!順天堂大学は“世代最強”吉岡大翔が進化の走り

track_image10 記録会

全日本大学駅伝組や出雲駅伝組、箱根駅伝予選会組も顔を揃えた第317回日本体育大学長距離記録会2024。1日目は10000mで好記録が続出、かつての世代最強ランナーも復活ののろしを上げた。

読まれています⇒【世田谷ハーフマラソン2024結果リザルト】青山学院大学勢が1~5位独占!“求道者”安島莉玖は箱根駅伝エントリー候補に

第317回日本体育大学長距離記録会2024 結果リザルト

早稲田大学の山口智規は27分台ランナーの仲間入り

土曜のメインイベントして行われたNCG男子10000m。吉田礼志(4年・中央学院大)をはじめとする実力者がエントリーを果たしたなか、ひと際存在感を放ったのが山口智規(3年・早稲田大)だ。

全日本大学駅伝2024は2区で13人抜きの快走。そこから1週間後のレースでの疲労も心配されたが、そんな声はどこ吹く風。軽快にラップを刻み、早稲田大学史上9人目となる10000m27分台をクリア。ロードの強さとトラックの速さ、このふたつを兼ね備えるランナーで想像するのは偉大な先輩・大迫傑だろう。

この組では大島史也(3年・法政大)も28分10秒01と法政大学記録を更新。現在は駿河台大学の駅伝監督を務める徳本一善氏を記録を24年ぶりに更新と、こちらも偉業達成だ。奇しくも山口と大島は同じ3年生。佐藤圭汰に斎藤将也、黒田朝日に溜池一太と10000m27分台ランナー続出の世代にまたひとりニュースターが加わった。

吉岡大翔が世代NO.1の意地

同じく10000mで明るい話題が続いたのは順天堂大学。箱根駅伝予選会2024は1秒差で予選突破となったが、本戦への希望は見いだせない内容。それでも持ち味であるスピードを存分に発揮できるトラックなら力が違う。

その主役は吉岡大翔(2年・順天堂大)。佐久長聖高校時代は世代NO.1ランナーの名をほしいままにしていたが、進学後は期待ほどの成績は残せず。前田和摩(東農大)や野中恒亨(國學院大)、同じ佐久長聖高校の小池莉希(創価大)ら同級生がメキメキと力をつけるなか、もどかしい走りが続いたうっぷんを晴らす快走だ。完全復活、いや、完全進化を遂げたターニングポイントとなるかもしれない。

他にも順天堂大学勢は1年生・池間凛斗が28分29秒80。関東インカレで玉目陸が記録した28分13秒67に次ぐ、今季の1年生内における2番時計だ。個人競技であって個人競技ではない大学長距離界。危機を経て、今はチーム内の雰囲気もうまくいっているのだろう。

濵口大和は高校歴代4位の13分31秒62

進路が注目される高校生ランナーも日体大記録会で躍動。なかでも濵口大和(3年・佐久長聖)は5000mで13分31秒62、高校歴代4位となる素晴らしい時計で駆け抜けた。今年は相当数のレースをこなしているはずだが、目立った故障もなくタフネスぶりを示している。

さらに佐々木哲(3年・佐久長聖)は自己ベストを20秒以上縮める13分40秒02をマーク。こちらは3000m障害も主戦場とするランナーで、その分野で活躍する選手が多いのは順天堂大学や青山学院大学、中央大学に早稲田大学といったあたり。行く末に注目したい。

キテタボーイズ

学生長距離界の“今”がわかる!陸上観戦歴23年の運営者・キテタボーイズが大学駅伝や記録会、高校生の進路情報を中心により陸上を楽しめるコンテンツをお届けします。

キテタボーイズをフォローする




記録会
キテタボーイズをフォローする
タイトルとURLをコピーしました