【全日本大学駅伝2024順位予想】盤石区間エントリーの出雲覇者・國學院大学に挑む“4本の矢” ロードの鬼・吉田響にも注目

yosou_image 全日本大学駅伝

11月3日(月)に号砲を迎える第56回全日本大学駅伝。國學院大学が制した出雲駅伝から1か月足らず、箱根駅伝予選会から2週間の期間とあって、各ランナーのリカバリー具合も気になるところ。

当日の予想最高気温は23~25度近くまで上がる見込み。11月とは思えない暑さの予想となっており、猛暑の余波がここにも影響を与えることとなりそうだ。

この記事では、全日本大学駅伝のエントリーから順位予想を実施。駅伝の違った楽しみ方を伝えていきたい。

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全日本大学駅伝2024 順位予想

全日本大学駅伝2024 1位予想 國學院大学

1区……嘉数 純平
2区……青木 瑠郁
3区……辻原  輝
4区……鎌田 匠馬
5区……野中 恒亨
6区……山本 歩夢
7区……田中 愛睦
8区……岡村 享一

※補欠
平林 清澄
上原 琉翔
高山 豪起
後村 光星
飯國 新太

大学駅伝三冠を狙う國學院大学は平林、上原を補欠に回すオーダー。それぞれ7区・4区が濃厚で、盤石の布陣と言えるだろう。アンカーの8区はハーフマラソンで1時間1分台のタイムを持つ高山の起用が予想されており、出雲駅伝をスキップしてフレッシュな状態にある点も魅力。

仮にエントリーメンバーと大差ない布陣だったとして、5区野中、6区山本とつなぎ区間も豪華そのもの。全日本大学駅伝も制していざ三冠へ……そんな未来図は容易に描ける。

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全日本大学駅伝2024 2位予想 駒澤大学

1区……島子 公佑
2区……金谷 紘大
3区……伊藤 蒼唯
4区……谷中  晴
5区……村上  響
6区……安原 海晴
7区……森重 清龍
8区……山川 拓馬

※補欠
篠原倖太朗
吉本 真啓
帰山 侑大
山口 真玄
桑田 駿介

篠原を除いてトラックで目立った活躍がなく、不安を抱えながら今シーズンを迎えた駒澤大学。それでも出雲駅伝はアンカー区間まで首位争いを演じており、「やはり駒澤は強い」との印象を植え付けた。5連覇を狙う伊勢路の舞台は、駒澤大学がもっとも得意とするレースだ。

今回は大エース・篠原が補欠に回った。ほぼ間違いなく7区で出陣することになるだろうが、長丁場の7・8区をハーフマラソン学生記録保持者の篠原と昨年8区区間賞の山川で担当するとなると「2分差」なら逆転の許容範囲。「もうひとつの出雲駅伝」を制した1年生・谷中の初陣がうまくハマれば出雲駅伝のリベンジを達成してもおかしくない。

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全日本大学駅伝2024 3位予想 青山学院大学

1区……宇田川瞬矢
2区……鶴川 正也
3区……折田 壮太
4区……黒田  然
5区……田中 悠登
6区……白石 光星
7区……若林 宏樹
8区……塩出 翔太

※補欠
太田 蒼生
野村 昭夢
黒田 朝日
平松 享祐
安島 莉玖

三冠の野望がついえた青山学院大学。「全部獲る」のは本心だったと思うが、今回は箱根駅伝に向けた伏線をばら撒くレースになるのかもしれない。

太田・黒田・野村の箱根駅伝出走組は補欠スタート。特に気になるのが黒田で、後半区間の起用を匂わせつつ4区に使えれば出雲駅伝1区区間賞の鶴川、高校時代に世代NO.1ランナーとして君臨した折田、そして黒田と強力なラインナップを組むことができる。そこでリードを奪えれば、経験豊富な4年生で逃げ切れるとの算段か。

ただ、出雲駅伝時も指摘したが青山学院大学に対して暑さに強い印象がないのは事実。季節外れの暑さが予想される今週日曜日、その一点が不安で3位予想とした。

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全日本大学駅伝2024 4位予想 中央大学

1区……溜池 一太
2区……岡田 開成
3区……本間  颯
4区……浦田 優斗
5区……東海林宏一
6区……佐藤 大介
7区……吉居 駿恭
8区……阿部 陽樹

※補欠
山平 怜生
白川 陽大
吉中 祐太
鈴木耕太郎
並川 颯太

箱根駅伝予選会から臨む中央大学。吉居をはじめとした主力を温存した形で予選通過を成し遂げたが、蓋を開けてみれば溜池、柴田は故障があったようで想定外のアクシデントと戦っていたようだ。気温が高く、サバイバルレースの様相を呈した当時のダメージも心配だ。

ただ、前述の吉居に加えて本間、浦田は意図的な予選会回避。10000m27分台の溜池、3000mの中大記録保持者・岡田は強力で、ロケットスタートを決められるだけのエントリーメンバーは組めた。古豪復活を遂げ、そろそろタイトル獲得も視野に入る中央大学。先頭効果を得られるようならもっと上の順位でフィニッシュしてもおかしくない。

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全日本大学駅伝2024 5位予想 創価大学

1区……小暮 栄輝
2区……齊藤 大空
3区……石丸 惇那
4区……山口 翔輝
5区……ソロモン・ムトゥク
6区……黒木 陽向
7区……吉田  凌
8区……野沢 悠真

※補欠
吉田  響
若狭凛太郎
織橋  巧
スティーブン・ムチーニ
石丸 修那

吉田響、スティーブン・ムチーニの大砲2枚を補欠に回した創価大学。ロング区間に使えれば強力だとは思うが、榎木監督が「出雲でやりたかった展開に持ち込みたい」と語っていることを考えるとそれぞれ前半区間での投入が予想される。2区吉田響、5区スティーブン・ムチーニが思い描く図か。

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國學院大学の中心は揺るがない

中間層と呼ぶにはもったいない選手層の厚さと、絶対的エース・平林を擁する國學院大学の中心は揺るがない。そこに出雲駅伝から調子を上げてきそうな篠原に加えて新戦力の台頭著しい駒澤大学、原晋監督が奇襲を仕掛ける可能性がある青山学院大学が優勝争いの軸だろう。前半区間が豪華メンバーになりそうな中央大学、創価大学も侮れない。

この全日本大学駅伝を終えると、視線は正月の大一番・箱根駅伝へ。まずは11月3日の全日本大学駅伝2024、こちらのスタートを楽しみに待つ。

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